芝浦工業大学 第4回 建築家展(藤本壮介展) 「太宰府天満宮仮殿の軌跡」開催
- 行事
展示会名 | 藤本壮介展 太宰府天満宮仮殿の軌跡 |
会 期 | 2025年9月26日(金)~10月26日(日) 10:00~17:00(最終入場16:30) |
場 所 | 芝浦工業大学 豊洲キャンパス 有元史郎記念校友会館交流プラザ アクセス |
入場料 | 無料 |
主 催 | 芝浦工業大学建築学部 |
共 催 | 藤本壮介建築設計事務所 |
特別協力 | 太宰府天満宮 |
後 援 | 江東区、一般社団法人太宰府観光協会、一般社団法人日本建築学会、一般社団法人東京建築士会、公益社団法人日本建築家協会、 株式会社日刊工業新聞社、株式会社日刊建設通信新聞社、株式会社日刊建設工業新聞社、株式会社新建築社、日経クロステック/日経アーキテクチュア、芝浦工業大学校友会、芝浦工業大学後援会 |
太宰府天満宮周辺に広がる豊かな自然や御本殿の1100年以上の歴史と伝統といった重層性をどう受け止め、つり合い、そして未来につながる形とするかを意識しながら設計に着手しました。
伝統的なものを作る事ができる中で、仮殿として僕たちは何をやることができ、何がこの場所に相応しいものかを探り当てるのは難しかったです。スタディを重ね、考えるようになったのは御本殿の大きくて美しい屋根を無視することはできないという感覚です。
この感覚の中で「屋根はあるけど、屋根ではなくなるとはどういうことか」を考えながら設計を進め、最終的に屋根に自然の力を借りることにしました。
緑豊かな環境そのものが太宰府を特別なものにしている。それを見据えれば相応しいものになると考えました。
仮殿は御本殿の手前に位置しており、多くの人が直感的に面白いと思ってくれるわかりやすさと現代建築がいかに伝統建築と共存できるかが大きなチャレンジでした。
80を越えるスタディ模型や240枚超のパース、図面や写真を通じてデザインが実現するまでの軌跡を辿っていただき、チャレンジの過程を体験いただけたらと思います。

プロフィール
藤本 壮介 Sou Fujimoto
1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス?モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル?ブラン)に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。国内では、2025年日本国際博覧会の会場デザインプロデューサーに就任。2021年には飛騨市のCo-Innovation University(仮称)キャンパスの設計者に選定される。主な作品に、ブダペストのHouse of Music(2021年)、マルホンまきあーとテラス石巻市複合文化施設(2021年)、白井屋ホテル(2020年)、L’Arbre Blanc(2019年)、ロンドンのサーペンタイン?ギャラリー?パビリオン 2013(2013年)、House NA(2011年)、武蔵野美術大学 美術館?図書館(2010年)、House N(2008年)等がある。

本学では2022年度より、世界を代表する有名建築家の展覧会を開催しており、4回目となる今回は大阪?関西万博の会場デザインプロデューサーとして知られる藤本壮介氏をお招きする運びとなりました。昨年より福岡県の太宰府天満宮では、藤本氏が設計した太宰府天満宮「仮殿」をテーマにした展覧会が開催されており、本学の創立者有元史郎は、菅原道真公を尊崇し学校教育を志したことが伝わっています。今回、太宰府天満宮様の協力を得て、菅原道真公が祀られる太宰府天満宮の「仮殿」設計にあたって藤本氏が込めた思いや作品の完成に至るまでの試行錯誤の過程を、図面や模型、写真を通して皆様に体感いただけることになりました。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
芝浦工業大学建築学部長 秋元 孝之