長瀬 敦資さんが公益社団法人日本セラミックス協会 第34回秋季シンポジウムにてポスター賞 最優秀賞を受賞

2021/09/27
  • 応用化学専攻
【受賞者】
長瀬 敦資 さん(応用化学専攻2年)

【指導教員】
清野 肇 教授(応用化学科)

【学会?大会名】
公益社団法人日本セラミックス協会 第34回秋季シンポジウム

【賞名】
ポスター賞 最優秀賞

【発表題目】
強磁場を用いた高強度多層配向アルミナの創製
受賞本文写真_長瀬さん
【研究目的】
セラミックスは金属に比べ強度や硬度が高いために様々な用途で使用されますが、靱性が低く(割れやすい)信頼性に劣る弱点を克服すれば、さらに応用分野を広げられると期待されます。そこで、本研究では強力な磁場を用いてセラミックスの結晶の向きを制御し、特性を向上させることを目的としています。

【研究内容】
本研究では、強磁場と電気泳動堆積法(液中で帯電したセラミックス粒子を電場の印加で泳動させ基板上へ堆積させるセラミックス成型方法の1つ)を用い、セラミックス粒子を様々な結晶方位に制御した積層構造を作製しました。その結果、結晶の向きによる熱膨張係数の違いから残留応力を導入することに成功し、強度の向上に成功しました。
 
【今後の展望】
この材料は透光性も兼ね備えたアルミナであることから、過酷環境におけるセンサー窓材などが期待されます。今後は、堆積条件や堆積方法を検討し、セラミックスのさらなる特性向上に寄与することを目指しています。

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