西山和樹さんがトライボコーティング技術研究会にて第17回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)奨励賞を受賞

2025/04/09
  • 機械工学専攻

受賞者
西山 和樹さん(機械工学専攻)

指導教員
澤 武一教授(工学部)

大会名

トライボコーティング技術研究会

賞名
第17回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)奨励賞

発表題目

TiAlNコーティングエンドミルを用いた純ニッケルの工具摩耗機構に及ぼす切削点近傍環境の影響
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研究内容
実験の結果、TiAlNコーティングエンドミルを用いた純ニッケルのミーリングでは、工具摩耗を抑制するため、酸化と腐食を抑制する切削点近傍環境の維持が肝要であることを究明した

研究目的
燃料電池や半導体の需要の高まりから近年、苛性ソーダ製造装置に使われる純ニッケルの構造材としての加工需要も増加している。一方で、純ニッケルの切削特性に関しては材料物性に基づいた知見やデータベースがないため、生産現場では勘や経験則による試行錯誤を繰り返して切削加工が行われている。こうした背景のもと、奨励賞の業績では、純ニッケルの切削特性と工具摩耗特性を明らかにし、生産現場で活用できる知見とデータベースを作成することを目的として、切削点近傍環境が工具摩耗機構に及ぼす影響について考究した。

今後の展望
本研究結果に基づき,工具摩耗が進行しない加工条件を見出すことができること予測し,現在追加実験中である.本研究結果を生産現場にフィードバックし,社会実装することを目標とする.