中道大介さんが2024年度日本建築学会大会(関東)学術講演会にて環境工学部門 若手優秀発表賞を受賞

2025/04/08
  • 建築学専攻

受賞者
 中道 大介 さん(理工学研究科建築学専攻)

指導教員
 村上 公哉 教授(建築学部)

大会名

2024年度日本建築学会大会(関東)学術講演会

賞名
環境工学部門 若手優秀発表賞

発表題目

既存建築物のエリアエネルギーマネジメントシステムの開発に関する研究 (第5報)中小規模ビルの電力需要予測とデマンドアラートの可能性
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研究内容
中小規模ビルのエネルギマネジメントの一つに、ビルの電力需要の抑制制御があります。本研究では、電力需要予測によりビルの電力需要が制御目標値を超える時間を予測し、事前にアラートを発生することが可能かどうかを検討しました。そして、実際の既存中小規模ビルの実績データを対象に電力需要予測とデマンドアラート通知のタイミングの的中率を分析しました。

研究目的
本研究は、内閣府総合科学技術?イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「課題名:スマートエネルギーマネジメントシステムの構築」JPJ012207(管理法人:JST)の内「既存建築物のオペレーショナルデータを活用した省エネ化等支援システムの開発と実装」研究の一環として実施しています。エネルギマネジメントシステムが導入されていない中小規模ビルに電力データや室内環境のセンサー等を後付け設置し、それらから得られるデータを活用し、室内環境の快適性を損なわない範囲でパッケージ空調機を省エネ制御するEMS であり、その開発を目指しています。

今後の展望
今年度の研究でCO?濃度が基準値を超えない範囲において、手動で換気量制御の実証実験を行い、省エネ効果を確認しました。今後パッケージ空調機の後付け型の省エネ制御ソフトを開発し、研究対象ビルで実証実験を実施する予定です。