半田洋久さんがNIKKEI未来社会共創コンテストにてファイナリストに選出されました
- 建築学部
受賞者
半田 洋久 さん(建築学部)
指導教員
原田 真宏 教授(建築学部)
大会名
NIKKEI未来社会共創コンテスト
賞名
ファイナリスト
発表題目
被災地で、場所を作る
作品について
2024年11月から2ヶ月に住み込みで行った、能登半島地震被災地でのプロジェクトです。アカデミズムとアワードの価値観では、中長期的プロジェクトというものが評価されることはなかなかありません。立てた問いと主題に対し、それがフィクショナルな全体を纏わないことが、誠実な回答となることもあるのではないでしょうか。被災地に身を投じる中では、そんな考えを持つようになりました。今回は、そういう意味でプロジェクトとしての側面を、建築の外側のコンテストで評価していただいたことをありがたく思い、次へつながる自信となりました。
今後の展望
一体全体、私たちはどんな未来を生きているのだろう。 生活も風景も大きく変えられた被災地に暮らしている人々には考えられもしない問いだ。皆わからない。私だってわからない。 だが、一人の人間としてその地に身を投じてみれば、今日を楽しもうと力強く生きている人々を目撃し、その姿に元気をもらうことすらある。集まって笑い合えれば、未来のことはわからくとも、明日のことは考えられる。 私たちが生きている社会は、あまりに多分な問題を孕んでいる。目も当てられない現状が、すぐそこにある。それでもあらゆる矛盾を抱えて、日々できることを少しずつ進める。誰だってそうだ、そう生きるしかない。 いま、私 / 私たちは、能登半島地震の被災地で、集落の歴史 / 文化 / 暮らしに触れながら、日々気づき、学び、驚き、暮らしながら、今手に入る材を用いて 1 つの空き家を改修している。 その建物は、まだ完成はしていない。これからも完成はしない。

