青野一平さん、末松拓海さんがJCAABE 建築まちづくりコンクール2024にて川島範久賞(学生部門)を受賞

2025/03/17
  • 建築学部
  

受賞者
青野 一平 さん(建築学部建築学科SAコース)
末松 拓海 さん(建築学部建築学科SAコース)

学会?大会名
JCAABE 建築まちづくりコンクール2024

賞名
川島範久賞

発表題目
洪人のための土のうステーション

SUEMATSU Takumi

作品について
皆さんは土のうステーションという存在をご存知でしょうか。土のうステーションとは、市町村などの自治体によって設置された、市民がいつでも持ち帰ることのできる土のうの保管庫です。土のうステーションは非常に多くの自治体に採用され、全国的に設置が進んでいます。(例えば世田谷区では98箇所設置されています)一方で、非常時の持ち帰りやすさを優先し、各所に散らばせた結果、日常時あまり印象が残らないものになってしまっていました。そこで今回私たちは、土のうステーションと駅前広場を組み合わせた空間とシステムをデザインしました。滞留空間の少なかった閑散とした駅前広場を土のうと日常的に接する居心地のいい空間にすることによって、土のうに対する意識改善を無意識化で図ります。日常で利用される駅前広場が非常時は土のうというエレメントとして散らばり、土として集められ、ワークショップを経て住民の手で建築へと戻ってくる。日常と非常時がシームレスにつながりながら循環してゆくことで、自然と防災意識は向上するのではないでしょうか。

今後の展望
普段は建築物といった空間の設計を主にやっている二人が、防災という観点から都市を観察しなおし、アウトプットできたこと。そしてこのような評価を頂けたことがとても嬉しかったです。より広い視野を持ち建築に取り組もうと思います。