芦澤大輝さんが第3回GTPハッカソン:GTP研究が拓く食と健康の未来にて優秀ポスター発表賞を受賞

2025/03/03
  • システム理工学専攻

受賞者
芦澤 大輝 さん(システム理工学専攻 2年)

指導教員
廣田 佳久 准教授(生命科学科)

学会?大会名
第3回GTPハッカソン:GTP研究が拓く食と健康の未来

賞名
優秀ポスター発表賞

発表題目
細胞内GTP濃度測定法の検討およびGTP合成経路に関与する酵素のがん悪性度に対する影響

ashizawa
 

研究目的

グアノシン三リン酸(GTP)は細胞増殖やシグナル伝達を担う核酸であり、がん細胞におけるGTP濃度は正常細胞の2倍以上に増加することが報告されています。このことから、細胞内におけるGTP濃度の調節は、生体において非常に重要であると考えられます。そこで本研究では、GTP量を制御する酵素に着目し、細胞内GTP濃度やがん細胞への関与を評価することを目的としました。

研究内容

本研究では、GTP量を制御する酵素の遺伝子発現や、酵素阻害剤の影響による細胞内GTP濃度の変動を測定するため、高速液体クロマトグラフィーを用いた定量手法を見出しました。また、GTP合成酵素の阻害により、細胞の増殖能や遊走能が抑制されることが示唆されました。


今後の展望

本研究を通じて、がん細胞の増殖や遊走におけるGTP量を制御する酵素の重要性を明らかにすることができました。今後、生体内におけるGTPの制御メカニズムを解明することで、GTPが関与するがんなどの疾患を対象とした新規治療法の創出に貢献できると考えています。

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